【起立性調節障害(OD)と甘い物】朝がつらい子供の臨床例です。
- 2016年03月18日
- ブログ
朝は体がだるく、頭痛もひどくて学校にも行けないという中学生の子が、
札幌市手稲区から来て下さいました。
この子は病院で起立性調節障害と診断されるも、
薬も効かず、頭痛もひどく、学校に行きたくないわけでもないのに、
学校に行けないという状態が続いていました。
当院では開業以来100人以上の起立性調節障害の子を診てきましたが、
病院では原因不明と言われるも、そのほとんどの子に幾つかの共通点があります。
その一つが、お菓子などの甘い物、
もしくはパンや麺などの糖質を好んで食べたがるということです。甘いもの(麺、パンなどの糖質、特に砂糖)には中毒性があると言われており、
それは血糖値が上下に激しく振れることからも容易に想像が付きます。
(高血糖時には気分がハイになります)
特に砂糖などの吸収が早いものを食べると、
膵臓からインシュリンが分泌され血糖値が下がります。
その下がった血糖値を正常値にまで戻す(上げる)のが、
同じく膵臓から分泌されるグルカゴンや
副腎から分泌されるアドレナリン、コルチゾールなどのホルモンになります。
これが繰り返されると肝臓(解毒)や膵臓、副腎が疲弊し、
「糖尿病」や「副腎疲労」などにつながります。
また糖は腸壁の透過性を高め多くの異物を腸から血管内に取り込んでしまうため
(リッキーガット症候群)、アレルギーの原因になったり、
腸内環境を悪化させ免疫機能の低下を招いたり、
慢性的な炎症を引き起こしたりもします。
これがさらなる「副腎疲労」にもつながるため、
血糖値や血圧の調整機能に問題を起こします。
「副腎疲労」が起こす典型的な症状は、
疲れやすい、朝が弱い、イライラする、立ちくらみやめまい、頭痛、吐き気、
低血圧など、正に起立性調節障害(OD)の症状と重なります。
そしてエネルギー不足のため、手っ取り早いエネルギー源として、
「甘いもの」を求めます。
あくまでも仮説ですが、
甘いもの(砂糖など)→リッキーガット症候群&副腎疲労→起立性調節障害と
いう図式が成り立つように思います。
実際にこの子も甘い物(チョコやお菓子類)などが好きで、
ほぼ毎日食べてきたそうでした。
起立性調節障害の場合、副腎や肝臓、膵臓、腸の機能の改善を目指して
調整すれば、ほとんどの子は体調も良くなり、学校にも行けるようになります。
ただ食習慣を変える(甘い物は食べない)ことは大切なので、
そこをきちんとやれるかどうかで結果は大きく違ってきます。
因みにこの子の場合は食事も意識して変えてくれたので、
3,4回程の施術で随分体調は良くなり、学校にもほぼ毎日行けるようになりました。
当院では「子供をきちんと診れる治療院を増やしたい」という想いもあり、
起立性調節障害や小児アトピー、発達障害などの子をたくさん診ています。
もし起立性調節障害(OD)でお困りでしたら、
お気軽にご連絡下さい。
感謝を込めて!
こころカイロプラクティック
遠藤晃央
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